ブラジル消費者物価指数 (INPC) が示す2021年度のインフレ率10,02%を反映した最低賃金の改定が2022年1月1日付けで発効された。連邦政府が決定した改定額はR$112(前年比10,18%増)となり、$1.100,00からR$ 1.212,00(月給)へ引き上げとなった。時給換算にするとR$5,51、日給換算はR$40,40になる。ブラジル政府の発表によると、2022年度は最低賃金の1レアル毎の増加に対して、社会保障、諸手当、雇用保険等の費用が年間で36億4千8百万にものぼると見込まれる。

 

22州は連邦政府が決定した改定額に従うが、サンパウロ、リオ、パラナ、サンタカタリーナ、リオ・グランデ・ド・スルの5州はそれぞれ最低賃金を設定しており、連邦政府の定める最低賃金よりも高い額が適用される。

 

  • サンパウロ:2022年4月に改定予定。現行の最低賃金額はR$ 1.163,55〜R$ 1.183,33。
  • リオ:現行の最低賃金額はR$ 1.238,11〜R$ 3.158,96。
  • パラナ:2022年3月に改定予定。現行の最低賃金額はR$ 1.467,40〜R$ 1.696,20。
  • サンタカタリーナ:2022年4月に改定予定。現行の最低賃金額は$ 1.281,00〜R$ 1.467,00。
  • リオ・グランデ・ド・スル:2021年12月に改定済み。現行の最低賃金額はR$ 1.305,56〜R$ 1.654,50。

 


※参考記事
https://www.acheconcursos.com.br/governo/salario-minimo-nacional-2022-valor-tabela-5143
https://g1.globo.com/economia/noticia/2022/01/01/salario-minimo-em-2022-veja-o-valor-nacional-e-nos-estados.ghtml
https://exame.com/economia/salario-minimo-de-2022-sera-de-r-1-212-mensais-reajuste-e-de-10/

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