新型コロナウイルスの世界的流行により、働き方だけではなく企業の採用業務もリモートになった。対面でできていた求職者との関係構築がオンラインでの限定的なやりとりに代わり、そのギャップを埋めるため採用手法に変化がせまられている。そこで注目されているのが採用CX(候補者体験)だ。

 

ブラジル発の求人マッチングプラットフォームvagas.comが行った、国内160の企業、10,000人以上の候補者を対象にした調査によると、採用CXについて70%の組織が重要視していると答え、30%は採用戦略の最優先事項だと回答した。

 

多くの求職者にとって、求人発見・情報収集からはじまり、応募、選考、結果通知にいたる採用過程は、不安、喜び、落胆など感情の起伏が激しいプロセスだ。採用枠が1であれば採用となった一人以外は不採用となるので、どんなに努力をしても全員を100%満足させることは難しい。だからこそ、候補者体験を戦略的にマネジメントすることが重要だ。

 

選考過程における候補者体験の良し悪しは企業のエンプロイヤーブラディング(注1)だけでなくブランドイメージそのものに影響する。調査によると、求職者の72%が選考過程でネガティブな体験をした場合、その体験を他人と共有すると回答した。さらに50%はその企業の製品の購入をやめ他人にも勧めないと回答した。見方を変えれば、候補者体験の向上こそが自社のエンプロイヤーブランディングさらにはブランドイメージを構築する最大のチャンスとなる。

 

では、候補者体験を改善するにはどうすればよいのか?ブラジルでは採用過程のヒューマニゼーション(注2)が叫ばれて久しい。選考過程のポジティブな体験とは何かという問いに対して40%以上の求職者が「支えられているという安心感(apoiado/a)」と回答した。具体的な改善点を一つ挙げるとしたらという問いに対しては、50%がフィードバックや返信がほしいと答えた。

 

採用業務は多大な時間と労力がかかり、応募者数によってはタイムリーにフィードバックを行うことが難しい。HISコンサルティングでは、AIを活用したきめ細かい応募者管理を行い貴社のエンプロイヤーブランディング、採用CX向上をご支援しております。お気軽にご相談ください。

 

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(注1)企業が「職場」としての魅力を高め発信していく活動
(注2)候補者を数ではなく人として尊重するという意味での人間化(蘭語:Humanização)


参考記事:

Pesquisa exclusiva sobre a experiência do candidato para o RH

https://youtu.be/AYi-DVi1-5o


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