新型コロナウイルスの世界的流行による不況によりブラジルでは多くの人々が職を失い、企業も業績悪化に苦しんでいます。そんな中、「MEI」として働く人、「MEI」と契約を結ぶ企業が増えてきています。MEIとはどのようなものなのでしょうか。

 

MEIはMicroempreendedor Individualの頭文字で「個人ミクロ起業家」を指します。2008年に法整備された新しい法人形態で、非公式に収入を得ている多くのブラジル人が年金などの社会保障を受けれることを目的につくられました。個人でCNPJ(法人税務登記番号)を取得でき、Nota Fiscal(B2B取引で必須の税務伝票)を発行することが可能です。年間売上高は現時点でR$81,000までと定められています。

 

最近MEIが増えてきている理由として、企業と働き手の両者にとってメリットが多いことが挙げられます。正規雇用であれば給与額の5割程度にあたる社会保障費や福利厚生費を企業が負担する必要がありますが、MEIの場合サービス対価のみの支払いになるためコストの大幅な削減になります。一方、働き手にとっても時間、場所、業務プロセスなどの自由度が高く、さらに場合によっては正規雇用の手取りよりも多い収入を得ることができます。

 

企業がMEIと契約する場合、注意しなければいけない点があります。MEIはあくまでも独立したサービス提供者であるため、労働時間等の管理・監督した場合、従属関係があるとされ雇用契約と見なされます。書面で契約内容を規定し従属性が生まれないよう十分注意する必要があります。

 

当社の採用代行サービスでは、従来の雇用契約(CLT)だけではなくMEI(PJ)として契約をご希望の場合も人材をお探しすることが可能です。お気軽にお問い合わせくださいませ。

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